大規模マルチプロセッサ自動合成システムの基本検討

摘要

C言語で記述されたプログラムからリアルタイム処理向けマルチプロセッサシステムの自動合成を行うシステムを提案している．本システムは，始めに逐次処理のC言語で書かれたプログラムから並列性を自動抽出し，タスクスケジューリングを行い，HDLで記述しておいた通信ポートを持つRISC型のプロセッサエレメント（PE）のPE間接続ネノトリストを自動生成することで，マルチプロセッサシステムのハードウェア·ソフトウェアの両方を同時に自動合成を可能とした．これまでに，信号処理レベルのアプリケーションであるFFTプログラムからマルチプロセッサシステムを自動合成し，その動作をシミュレーションにより確認している．さらに，より大規模なアプリケーションに適用するために，ネットワークの階層化，スケジューリングの改良等の大規模マルチプロセッサ自動合成システムのプロトタイプの検討を行ったので報告する．