人工呼吸器関連肺炎のすべてェヒテンスに基づく予防·断·治療

摘要

人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia ：VAP)に関する病態は，1980年代から認識されはじめた力VAPの名称がはじめて使われたのは，Pub-Medで検索すると，1990年のMeduriの論文(Meduri GU ： Ventilator - associated pneumonia in patients with respiratory failure ： a diagnostic approach. Chest 97 ： 1208, 1990)である.その後多くの研究が行われ，2005 年にATS (米国胸部疾患学会）とIDSA(米国感染症学会）との合同によるガイドラインが発表された(Guidelines lor the management of adults with hospital-acquired, ventilator-associated, and healthcare-associated pneumonia. Am J Respir Crit Care Med171：388， 2005).その後，広く認識され重要視されるようになつた.わが国では2008年に，日本呼吸器学会の「成人院内肺炎診療ガイドライン」の中でガイドラインが発表されている.