マルチパス環境における人体近接端末アダプティブアレーアンテナの解析

摘要

本論文では2GHzにおける端末アダプティブアレーアンテナのQPSK誤り率特性を複数の干渉波の存在するマルチパス環境を想定して解析した。 解析は人体が端末を所持した通話状態において行った．角度相関と干渉波除去能力の関係，アンテナ素子数ならびに端末と人体の位置関係とアダプティブ特性の関係，フェージング相関および不等中央値とアダプティブ特性の関係などを明らかにした。 論文の主要な目的は，マルチパス環境と近接人体を考慮した現実的な環境下における端末アダプティブアレーの実力を知ることである照析結果は端末アダプティブの有効性を強く示唆した内容である．