テラヘルツパラメトリック発振の光注入動作

摘要

LiNbO_3結晶を用いたテラヘルツパラメトリック光源の線幅狭窄化について報告する．Nd：YAGレーザ（波長1.064μm）を励起光源として動作するテラヘルツパラメトリック発生（Terahertz parametric generation：TPG）及びテラヘルツパラメトリック発振器（Terahertz parametric oscillator＝TPO）へ連続発振のYb：ファイバ#12539;レーザ光（波長1.07μm）を注入し，テラヘルツ波スペクトル線幅の狭窄化を行った．TPGへの光注入によってTHz波スペクトルの狭窄化が確認されるとともに，入出力特性が大きく改善された．更に単一縦モードスペクトルのNd：YAGレーザ励起のTPOに光注入を行うことによってフーリエ変換限界に迫るスペクトル線幅を得た．観測されたスペクトル線幅は測定系の分解能で制限を受け200MHzである．