ステップドインピーダンスローパスフィルタの設計と製作に関する一検討

摘要

ステップドインピーダンスローパスフィルタの設計から測定に至る一連のプロセスについて検討した．設計理論で生じるカットオフ周波数のズレについては，市販マイクロ波実験キットを参考に，線路長補正で解決できることが分かった．同じ設計法を安価なFR-4基板へ適用したところ，低インピーダンス線路を適切に選択することで，テフロン基板を用いた市販マイクロ波実験キットと同等のLPF特性を得ることができた．製作したサンプルの周波数特性は回路シミュレータによる設計値と電磁界シミュレーションの結果と5 GHzまで比較的良好に一致することを確認した．