2組の三角形の放射素子を組み合わせた小形広帯域アンテナ

摘要

UWB技術を用いたワイヤレスPANやワイヤレスUSBが検討されている．本論文では，ワイヤレスUSBを実現するための小形で広帯域のアンテナを提案する．プリント基板の表面と裏面に，三角形のテーパ状の素子を形成し，小形で広帯域の特性を得た．はじめに，小形化に重点をおき，10 mm×20 mmサイズで，仕様帯域3.1～4.8 GHzで使用可能なアンテナを実現し，実験と解析により最適化した．次に，UWBユニットとして考えた場合，トランシーバ用LSIを搭載するスペースがアンテナ部のグランドとして使用できることを利用して，前者のアンテナの問題点であったVSWR特性を大幅に改善することができた．本論文では，上記二つのアンテナの特性について解説する．