［ポスター講演］CSMA／CAの干渉の影響を考慮したエミュレーションテストベッドの実装

摘要

本稿では，無線ノードのOSイメージを仮想マシン（VM)環境上でそのまま動作させ，無線LANのMACプロトコルや電波伝搬計算も含め実時間と同期して100台規模で動作するエミュレーションテストベッドを紹介する．このテストベッドでは，計算機上に再現した仮想的な空間内に，VM上で動作している無線ノードを配置し，無線ノードのインターフェースから送受信されるフレームに対して，無線LANを介して送受信されたのと同等の特性を再現することができる．仮想空間には，GISデータに基づく地形や建物を入力し，それらを考慮した電波伝搬計算をすることもできる．また，同一チャネルの無線LAN同士のキャリアセンスやバックオフ，干渉，Bit誤り等，全て実時間と同期して実行することができ，実システムと接続·連携して動作させることも可能である．