狭隘な敷地におけるリバース工法の施工例

摘要

場所打ち杭に分類されるリバース工法は，一般的に，広域な場所で杭径が大きく長深度の施工が有利とされてきた。 建築物の基礎は大型機の開発により，大径で長深度な施工ができるアースドリル工法が主流となった。 一方，土木の基礎は大口径で長深度な基礎が少なくなり，リバース工法が活躍する場が少なくなっていた。仮設（泥水循環基地，給排水配管）が大がかりで，広い敷地が必要という観念があるリバース工法だが，創意工夫と豊富な施工経験と適切な管理，小型自走式掘削機などの開発により，超狭隆な施工スペースでの施工とともに，粗石（玉石）#12539;巨石（転石φ300mm大）の除去を伴う杭施工が可能となった。 代表的な施工事例を紹介する。