「人間主体のマルチメディア環境形成のための情報媒介機構の研究」プロジェクト報告

摘要

いわゆるITバブル崩壊を経て，今ITは実価値を生む「利活用」で問われている．本稿は，その答えの一つとして，文部科学省研究プロジェクト「マルチメディア情報媒介システム」の成果概要を報告する．プロジェクトでは，TVカメラ等により形成される「実世界型空間」，放送映像による「ストリーム型空間」，WWWに代表される「ネットワーク型空間」を対象に，例えば事象認識による交通事故の大幅低減，屋外の大型文化財の永久保存，新たな双方向放送コンテンツ形成や，Web空間での情報マイニング，等の情報空間と応用の中間に介在するサービス形成機能を開発した．