磁束と電荷を結ぶ新しい機能デバイスの開拓－電気回路のための第4の基本素子とは

摘要

磁束と電荷を結ぶデバイスの構成方法を検討する。このデバイスは「抵抗·キャパシタ·インダクタと並ぶ4番目の電気回路素子」としてその存在の可能性が以前から論議されており、これまでの研究では「抵抗の一種である」という考え方が主流となっている。ここでは、従来の考え方にとらわれることなく、スピントロニクスによって磁束－電荷を結ぶ場となる物理系とデバイスを構成する方法について考えてみた。