動的に変化する結合関係を持つホタル·アルゴリズム

摘要

本報告では，動的に変化する結合を持つホタル·アルゴリズム（FA-DC）を提案する．標準的なホタル·アルゴリズム（FA），においては，各ホタルの光強度は目的関数によって決定され，異なる光強度を持つ2匹のホタルでは，光強度の弱いホタルがもう一方の明るいホタルの方向に必ず引き寄せられる．一方，FA-DCのホタルは，ホタル間の結合関係に従って動く．もし自分より明るいホタルが存在したとしても，そのホタルと結合されていなければ，光強度の弱いホタルは明るいホタルに引き寄せられない．さらに，FA-DCの結合関係はイタレーション毎に変化する．これらの振る舞いは，解の多様性を生み出し，ホタルが局所解に陥ることを防ぐ効果がある．FA-DCを28個の最適化ベンチマーク関数に適用し，標準FAと粒子群最適化（PSO）と比較することで，提案手法の有効性を確認する．