コイル状ステータ超音波モータの音響導波路に関する研究－音響導波路の形状による波動伝搬に関する検討

摘要

当研究室では，これまでに臨床応用を目的としたコイル状ステータ超音波モータ（Coiled Stator UltraSound Motor: CS-USM)の開発を行い，様々な形状のCS-USMの報告を行ってきた。しかしながら，これらのCS-USMでは音響導波路上を伝搬する弾性波についての十分な検討がなされていなかった。本稿では、レーザードップラー振動計を用いて音響導波路上の振動分布を測定した。その結果，音響導波路上において時間とともに弾性波が伝播している様子を確認することが出来た。また，96°のクランク部を通過した弾性波の波面は進行方向に対して垂直になっていないことが確認できた。