再生時刻情報に基づくストリーミング品質測定方法に関する研究

摘要

インターネット利用者環境の向上に伴い、インターネット上でのストリーミング技術を用いた映像や音声等の配信が盛んに利用されている。 ストリーミング技術ではアプリケーションにおいて大きなバッファリング容量を使用することでネットワーク品質の変動を吸収しているため、ネットワーク品質の監視や配信サーバでの送信状況を監視することで利用者がストリーミングコンテンツをどのような品質で視聴しているかを把握することが困難である。 そこで本稿では、ストリーミング配信においてアプリケーションの再生時刻情報を用いて利用者が体感する遅延を把握する方法を提案し、実際にこの手法を用いてインターネット上で行った検証実験の結果について述べる。