就寝時心電取得のための無意識生体電位計測システムの提案

摘要

高齢化社会における成人病などの慢性疾患の検査を行うために，心電などの生体情報を長時間継続して計測する事が求められている．この要請を満たすためには、患者に対して低侵襲で無意識の状態で検査が行える必要がある．しかしながら，例えば心電計測においても一般には専用の装置の利用と多数のゲル電極を体表に貼付する必要があり，計測前の準備が必要で，日常的に継続して計測するには煩雑なものであった．本報告では，パジャマ，シーツ，ベッド等に計測のための仕組みを導入し，電極貼付のような特殊な準備なしに就寝時に計測を行う生体電位計測システムを提案する．