ダイオードを用いた電波反射及び吸収特性の能動的制御に関する基礎的検討

摘要

ダイオードのスイッチ機能を利用して能動的に反射板と吸収体を切り替えることができる電波反射制御基板を提案する．PINダイオードのマイクロ波帯における電気的特性を計測し，電圧を印加しない状態では大きな抵抗及びキャパシタンスを有し，順方向への電圧印加状態では小さい抵抗及びインダクタンスを有することを確認した．この結果から，電圧の印加状態により抵抗及びリアクタンスが変化する特性を用いて，能動的に反射と吸収を制御する電波反射制御基板について検討した．基板に実装する周期構造の各形状の反射への影響を数値解析及び等価回路で確認し，基板設計した．周波数2GHzにおいて20dB程度の吸収量及び-0.1dB程度の反射率を切り替え可能な電波反射制御基板を実現した．