日本コンテナ物流ネットワーク（JCL-net）の構築: 港湾物流情報プラットフォーム構築に向けた具体的取り組み

摘要

多数の関係者の、多様な情報が、様々な場面で、複雑に交錯する国際港湾物流において、関係者間でのタイムリーな情報交換、情報共有が困難な現状のシステム環境では、時間面やコスト面で様々な非効率性を生じさせている。このことが、システム化を促進している他国と比較して、我が国の港湾物流における国際競争力の低下の一因となっている。 このような課題を解決するため、我が国の主要港の港湾管理者が一堂に会し、「港湾物流IT化推進検討委員会」を設立し、既に議論を開始している。 国土交通省港湾局では、この委員会と併行して、船社#12539;港運#12539;海貨#12539;陸運#12539;荷主等の実際の港湾物流を担う業界や関連するネットワーク事業者、関係行政機関等の関係者が出席し、関係者全員が必要とする共通のシステム環境について、その整備の考え方、今後の方策等について検討することを目的に、「港湾物流情報化懇談会（座長：唐津一〔東海大学教授〕）」を設置し、議論を行ってきた。