相関係数を用いた色に関する好き嫌いの予測について

摘要

従来の研究では全体の平均からの感性を扱うものが多かった．それに対し，本研究では個人の感性を予測する．色に関する個人の感性を予測するわけだが，個人の感性といっても「明るい，暗い」「堅い，柔らかい」のようなあまり差が出ないようなものではなく，「好き，嫌い」というまさに個人の感性そのものを予測する．個人の好みを予測することが出来れば，街に出てのショッピング，ネット上でのショッピング，またオンデマンドの商品開発のサポートにも応用できると考える．本研究は上記のシステムの開発を視野に入れた，最も基本的な部分の研究である．本論文の構成は以下のようになっている．2では予測実験の方法を示す．まず予測実験のイメージを図で示し，次に6段階の手順を紹介する．3では実験の結果を具体的な数値を用いて説明する．最後に，4では結果に対する考察を行う．新たに予測に使用すべき要素と，今後の研究の方向をしめす．