40Gbit/s光伝送システムにおける周波数利用効率と非線形耐力に関する変調方式の比較

摘要

長距離大容量の波長分割多重（WDM）システムでは，非線形効果による劣化に強く，周波数利用効率の高い変調方式が望まれる．本論文では，周波数利用効率と非線形耐力の観点から，数値計算によって変調方式の比較を行う．その結果，DWDM（Dense WDM）において，デュオバイナリー，RZ-DQPSK（0.5），CSRZ-DQPSKの伝送特性が良いことと，CWDM（Coarse WDM）においてNRZ-DBPSK，RZ-DBPSK（0.5），CSRZ-DQPSKの伝送特性が良いことを示す．これに先立ち，誤り率を正しく評価するために，種々の誤り率計算法についても比較検討を行う．また，差動4相位相変調方式に対するQ値法の適用可能性も示す．