等比間隔オフセット給電アレーの垂直面内送受同一ビーム成形

摘要

FDD方式を用いる移動通信基地局アンテナでは．送受信周波数が異なるためにそれぞれのビームパターンに差が生じる．この間題に対して著者は，素子間隔と給電方法に着目しウェイト補正信号処理が不要なアレーアンテナ構成?給電法として等比間隔オフセット給電による送受信同一ビーム成形法を提案した．これまでに，アダプティブアレーを想定した7－8素子程度の水平方向アレーアンテナを用いその有効性の検討を行った．本報告では，比較的素子数の多い垂直方向固定ウェイトアレーアンテナに本提案法を適用し，送受中心周波数比　 オフセット素子数をパラメータとしてビーム方向，零点方向の一致度やサイドローブ特性を明らかにする．また，現在の基地局アンテナで用いられているサブアレ一橋成への適用についても検討する．