磁気吹き消しされる開離時アークの幅方向への移動制限

摘要

直流電源電圧200V-450V，回路電流10Aの抵抗性負荷回路において，Ag接点対を等速開離させ，開離時アークを発生させる．開離時アークの動きは，その幅方向に設置する二枚の絶縁体の壁により制限される．開離時アークに永久磁石による横磁界を印加する．電源電圧と壁の間隙を変化させ，それらのアーク引き伸ばし時間と消弧時のアーク長さへの影響が調査される．その結果，電源電圧が高いほどアーク引き伸ばし時間と消弧時のアーク長さは増加し，開離時アークが幅方向への移動制限を受ける場合，消弧時のアーク長さは壁の間隙が狭いほど短くなる．