カレントトランスと補助スイッチトランジスタを用いたDC-DCコンバータ主回路のドライブ回路の設計#12539;解析

摘要

DC-DCコンバータの主回路としてバイポーラトランジスタを使用する場合，そのドライブ効率の良さからカレントトランスを用いたドライブ回路が広く使われている．しかし，カレントトランスのみではバイポーラトランジスタのターンオン，ターンオフ時間を短縮するには限界が存在する．本論文では，主スイッチとしてのバイポーラトランジスタと並列に小容量で高速スイッチング特性をもつ補助スイッチとしてのバイポーラトランジスタを接続し，ターンオンのためのトリガパルスを加えたときにのみ補助スイッチを作動させ，そのエミッタ電流をカレントトランスを介して主スイッチのベース電流として加えることで高速化を実現するという新しいドライブ回路を提案し，その回路の解析と設計法について述べる．