920MHz帯におけるIEEE802.15.4k DSSSシステムの高耐干渉特性

摘要

本論文はIEEE802.15.4kシステムの直接拡散方式（DSSS）と誤り訂正（FEC）が耐干渉に優れ，スター型広域センサネットワークに適することを明らかにする．920MHz帯ではIEEE802.15.4kシステムとIEEE802.15.4gシステムのチャネル間干渉が生じる可能性がある．そこで両システムの与干渉·被干渉評価を行い，許容干渉波比を導出した結見IEEE802.15.4kシステムの拡散符号長（SF）が1023の場合，DSSSとFECの効果によりIEEE802.15.4gシステムと比べ60dB耐干渉性に優れることがわかった．また拡張秦モデルを用いて両システムの通信が妨げられるエリアを導出した結果IEEE802.15.4kシステムはIEEE802.15.4gシステムと比べ1/50程度小さく，基地局に無指向性アンテナではなく指向性アンテナを用いればさらにそのエリアを1/5程度に縮小可能である事を明らかにする．