デュアルドメインベンドモードを用いた高速LCD

摘要

デュアルドメインベンド（DDB）モードを用いた高速応答の液晶ディスプレイ（LCD）について報告する。DDB配向はカイラル添加液晶を充填した反平行ラビングセルを用いて実現できる。 初期配向は180°のツイスト配向である。 液晶分子の立ち上がり方向は、斜め電界によってそれぞれのドメインで反対方向になるように制御される。 DDBモードではツイストーDDB変形が連続的に起こるため、Optically Compensated Bend (OCB)モードでは不可欠な高電圧印加による初期化処理が不要である。 180°ツイスト配向から形成されるモノドメインのベンドモードが対称性に劣る視野角特性を示すのに対し、DDBモードでは広くかつ対称性に優れた視野角特性が得られる。