4ビームスプリッターゲートとFTMゲートを用いたNAND回路の誤り確率について

摘要

現在のコンピュータの基礎となっている論理ゲートには，計算の非可逆性，情報の損失等の問題がある。 また，この情報の損失は処理速度や集積度の限界の問題も発生させる．この計算の非可逆性による情報の損失を抑えて処理能力を向上させると期待されているのが量子コンピュータである．本稿では，量子論理ゲートを用いて実際の論理ゲートを実現することについて，例としてNAND回路をFTMゲート、4ビームスプリッターゲートの2種類を用いて作成し，各々について誤り確率を計算する．