小型実験衛星SmartSat-1用再構成通信機の開発

摘要

衛星通信の容量を拡大するためには、ベースバンド交換や再生変復調機を用いて高機能化することが必要である。 しかし、衛星上に変復調機および交換機を搭載する場合、新しい方式への適用が困難という問題を抱えている。 近年の通信衛星の軌道上寿命は10年から20年程度であり、基本的に軌道上に配備された衛星内部のミッション機器は交換、あるいは更新が不可能である。 本論文では小型実験衛星SmartSat-1に搭載が予定されている再構成通信機に関して述べる。 再構成通信機は衛星搭載ソフトウェア無線機の一つの実現形式であり、再構成可能なハードウェアで構成される。 地上から送られる新たな構成データを書き込むことにより、打ち上げ後に新しい機能を追加することが可能となる。