ELF電界曝露においてヒト体毛に働く電気力の解析

摘要

ELF電界の生体作用機序の解明ならびに安全基準の検討に資することをめぎし，電界曝露時に体毛に働く寵気力につき理馴勺実験的検討を行った．本研究では，体毛に働く力に関する従来の解析を更に進め，体毛の動きの観点から脈析を行った．まず，体毛角度および体毛誘電率の関数として，体毛に働く電気力を導出した．次に，体毛を弾憮確聞柱としてモデル化し，体毛の体外部分に分布力が働いた場合の変位を定式化した. 増山した篭気力および実際の体毛の機械的パラメータを用いて体毛変位を評価したところ，実観測とよく一致する结果が相られた．次に，体毛の運動を定式化し，ステップ状電界を曝露した場合の体毛の動きを評価した. 導出した電射コにより求めた体毛の動きは，実験結果とよく一致するものであった．このようにして費当性を確かめた鴨鋸］の式を用い，体毛の動きの観点から，体毛に働く電気力の誘電率依存性を解析した. その結軋体毛誘桝が大きいほど体毛は速く大きく動くこと，また体毛角度の増加に伴いそ書動きは遅くなりやがて一定角度で脚止することが理論的にも実証された．これらの解析結果により，電界感知開催の季節変動の原因が，相対湿度変化に起因し体毛の動きを介する一連の因果関係の連鎖として明らかにされた.