香港の電気通信

摘要

香港は1997年7月に中国に復帰した際、一国二制度のもとで50年間の独自の運営を認められたが、現在人口約680万人の香港の200倍近い人口を持つ、中国本土との経済的一体化は進展している。 また、香港の電気通信はブロードバンドを含めてアジア地域で最も進んでおり、規制緩和に関しても段階的に進められたのち、2003年初めに固定通信の完全自由化が認められたことから、ほぼ完了している。 本稿では、自由化により競争の激化している香港の電気通信市場の動向について、規制緩和とIT戦略、固定通信市場、移動体通信市場、インターネット/ブロードバンド·サービスといった側面から述べる。