進化適応性を備えた仮想ネットワーク機能配置手法の提案と評価

摘要

ネットワーク機能仮想化（NFV）はネットワーク機能の柔軟な提供を可能とし、動的で多種多様な通信ネットワークサービス提供のために必須の技術である。仮想化されたネットワーク機能（VNF）を物理ネットワークに動的に配置する動的 VNF 配置問題の重要な目的として、到着した要求を素早く収容することが挙げられる。この目的を達成するために、我々は生物の環境変動の中での進化の知見（Modularly Varying Goals；MVG）を応用する。本稿では、MVG を動的 VNF 配置問題に応用した手法である Evolvable VNF Placement（EvoVNFP）を提案する。シミュレーション評価により、EvoVNFP を利用することで計算時間を短縮し動的な要求変動に追随して制御を行うことが可能であり、時間内の配置生成の失敗率を最大約50低減させることが示された。