小型タッチ画面における片手親指の操作特性

摘要

PDAなどの高機能な小型情報端末では，タッチ画面が多く用いられており，スタイラスでの操作が一般的である．スタイラスでの操作では，一般的に両手を使う必要があるが，実際のモバイル状況では片手がふさがることが多い．そこで本研究では，片手親指での使用に適したインタフェースが望まれると考え，実験により操作特性の調査を行った．その結果から以下の5つのインタフェース設計指針を得た．(1)ボタンの大きさを7×7mm以上にする(2)親指の駆動方向による動かしやすさの違いを考慮する(3)指の接触面の大きさを考慮する(4)現在の選択点をユーザにフィードバックする(5)可能な限りタップで操作が行えるように設計する．