球面波空間定在波法による建築材料の複素比誘電率測定

摘要

我々は，建築材料の複素比誘電率測定法の一つとして，球面波照射を想定した空間定在波法について検討を行っている．本報告では，簡易な測定系を構築し，実測した定在波波形に対して曲線当てはめを行い，材料の複素比誘電率を推定した結果を示す．誘電体プローブによって測定された複素比誘電率との比較を行った結果，我々の測定法の妥当性が確認された．また我々が以前に提案した複素比誘電率の高速推定手法が，実測波形に対しても適用可能であることを確認した．