臨床検査技師教育におけるテキストマイニングを用いた臨地実習アンケートの分析 学生および臨床検査技師双方の視点からの検討

摘要

臨床検査へのAI技術の応用など、臨床検査を取 り卷く環境は大きく変化している。その中で、臨床 に即したより実践的な臨床検查技師教育が望まれて おり、教育課程での臨地実習の重要性は高まってい る。限られた実習期間で、学生にとって有益かつ 指導者の負担を軽減するため、実習カリキュラムの改善が必要とされている。カリキュラム改善に際し、アンケートによる現状 把握が一般的に行われる。当施設でも、併設する検 查技術科学専攻の実習終了後、実習に関する学生の 感想や要望などが書かれた自由記述型のアンケート が提出される。しかし、自由記述型アンケートは、 内容理解が煩雑という欠点があり、指導する臨床検查技師(以下、技師)が、現状では自施設の実習にお ける良い点や改善点に関して明確に把握できていな い。実習後アンケートを有効に活用できれば、優れ た実習カリキュラムの構築と、それに伴う実習の質向上に寄与すると考えられる。