最新のめっき技術－環境問題対応の代替技術

摘要

世界経済の発展にともない、オゾン層の破壊、酸性雨による湖沼や土壌の汚染、地球温暖化など、特定の国や地域だけでは解決不可能な各種環境問題が顕在化してきています。 また、世界経済のグローバル化にともなって、貿易や投資の際に相手国の環境規制内容あるいは動向を熟知することが必要不可欠になってきています。EUにおける各種規制、例えば「自動車関連環境規制(EUROI～V)」や「使用済み自動車規制（ELV規制）」による(1)排ガス規制(2)二酸化炭素排出量規制(3)ELV指令に基き解体·粉砕·埋立て規制と同時に部品や材料のリサイクル化が強く求められる様になった。 また、「電気·電子機器廃棄物指令(WEEE)」、更にWEEEから有害物質を切り離し、電気·電子機器に含まれる「特定有害物質使用制限指令（RoHS指令）Jが次々に施行されることが決定している。 これによりEUへの電気·電子製品輸出が大きな影響を受ける為電気·電子機器更に部材メーカーは2006年7月1日に施行されるRoHS指令による使用禁止物質への代替技術の採用へ向け大きな試練に立っている。