多様な評価基準を有する研究室配属問題における考察

摘要

通常，大学生は卒業研究を行う為にいずれかの研究室に配属される事になるが，学生は希望の研究室に配属されたいと考えるだろうし，研究室側も特色あるゼミ運営の為の希望もあるだろう．しかし，研究室の収容人数や少人数制でのゼミ開講という制約が存在するために双方の希望を全て満たす事は難しい．これまで，本研究では学生と研究室双方の希望が最大限考慮されるゼミ配属を考慮すると共に，研究室側が多様な評価基準を持つ時における配属方式について検討を進めてきた．本稿では各配属方式のシミュレーション結果と共に，そこから得られた考察について発表する．