家畜排泄物の炭化処理システム

摘要

家畜排泄物の野積禁止に伴い，全国で堆肥の処理に対する施設が導入#12539;建設されている。 おもな設備として堆肥舎を挙げることができる。しかし，現状の堆肥処理においては家畜ふん尿の含水率が高いため，そのままでは熟成が不可能である。 よって水分調整のため，おがくず#12539;木材チップなどを使用し，堆肥舎にて熟成し，堆肥として処理している。 しかし，繊維質の多いおがくず#12539;木材チップ等の資材を混入することにより，長期間の熟成を必要とする。 結果，堆肥量の増加となり，農家に堆肥舎建設のための用地確保と資金，処理のための労力を強いている。 とくに北海道をはじめとして，関東以北では冬場ほとんど熟成しないため，堆肥舎の増設が要求されている。 しかし，堆肥舎の増設は家畜ふん尿の処理に対し根本的な解決方法とはなっていない。