二輪車用死角確認システムに関する検討

摘要

本稿では，二輪車用死角確認システムの検討が行われている．著者らは既に，カメラユニットにより車両の後方映像を撮影し，二輪車のハンドル部に取り付けたモバイル端末に映像を表示することでライダーが頭部を後ろに向けずに後方を確認可能なシステムの構築を行っている．しかし，車両の側面の死角に対応出来ていないことから，本研究では車両後方は従来通りミラーで，車両側面をカメラ2台により確認することで，車両側面60度ずつをシステムにより確認可能なシステムの検討を行っている．さらに，車両認識を行い死角領域に車両がいた場合にライダーに警告をするシステムの検討が行われている．検出した車両に対して，画像上の面積を計算しその結果によって車両の接近判定を行っている．