暮らしと家具: 装いの家具（鏡と鏡台）

摘要

自らの身体を美しく飾り立てたいという願望は，民族，性別，年齢，身分などを問わず，人々が今日に至るまで長く求めている課題です。 わが国にあっても，各時代に独特の化粧が行われ，それに応じて紅，白粉，鏡，鏡台，化粧箱，櫛，簪などの様々な化粧道具が生み出されてきました。 中でも鏡と鏡台は，身だしなみを整える上で欠かすことのできない道具であり，その形や質を変えながら使い続けられています。