低温エネルギー機器分野における技術開発

摘要

本稿では，現在，スマック（株）が推進している低湿エネルギー機器分野における技術開発事業である，「極低温冷凍機」および「発電式冷凍車」について紹介する。 「極低温冷凍機」は，通信分野などでの高温超伝導デバイスの冷却や，医療用や産業用のセンサ冷却などへの応用が期待されている。当社は，リニア駆動型の極低温冷凍機に着目し，当社のリニアアクチュエータ制御技術を応用して，小型高効率かつ温度安定性の優れた冷凍機システムを開発し，サンプル出荷を開始している。 「発電式冷凍車」は，環境問題や消費者の衛生意識の高まりから，食品配送業界において，その需要が増加している。 当社は，国内冷凍車メーカーと共同で，当社のモータ#12539;ジェネレータ技術を活用した高効率な発電式冷凍システムの開発に取り組んでおり，現在，市場フィールドテストを展開している。