超金属調メタリックシルバーを実現する超薄膜塗装技術

摘要

自動車ボディカラーのトレンドは，時代と世相を反映してゆる やかに変動してきているが，その中でシルバーメタリック色は， 日本国内においては常に顧客から安定した人気，シェアを維持し てぃる。 この塗色は二つの技術的変革期を経て，その地位を確保 してきた。 第1変革期は1970年初頭で，メタリック塗装がモノコート （1C1B工程）からペースコート／クリヤーコートの2層形成 方式（2C1B工程）に変化するという技術革新があった。 こ の2C1B塗装工程の導入により，それまでメタリック色では 実現できなかった優れた光沢が付与され，高級感ある自動車ボデ ィ塗色としてメタリック色が市民権を確立した。