広域ユビキタスネットワークインフラストラクチャに向けた考察

摘要

今後のエビキタスサービスを実現する上で必要なユビキタスネットワークインフラストラクチャについて考察した．特に，移動性のある多数の低能力端末が広域に分布しているような状況においても，経済的にエビキタスサービスを提供できるネットワークインフラの不足を指摘し，その不足を補うネットワークとして，数kmの無線アクセスが可能で，低消費電力の低能力端末を収容する広域エビキタスネットワークと呼ぶネットワークインフラストラクチャを提案した．基礎検討により，約5kmの到達距離をもつ広域ユビキタスネットワークの実現可能性を示した．