「顧客志向で構造改革の道を探る」

摘要

（泉製紙社長）「昨年の家庭紙業界は、よく言われるように戦後最悪の状況だった。 市場価格が大混乱し、加えて原油価格の高騰などがコスト増となって圧迫を加えてきた。 製販ともに大変厳しい1年を過ごしたと思う。 われわれは過去にないような厳しい学習を強いられた。 ただそのような中にあって、いくつかの明るい材料も見えている。 その一つは、経産省の1～10月統計によれば、ティシュが対前年同期比＋8％、トイレットペーパーが＋3.2％と、需要が増えていること。 二つ目は再生紙メーカーが中心となって、3月を目途に市場価格引き上げの動きが盛り上がりつつあることだ。各地区メーカーの情熱にも非常に強いものを感じている。