クローズド成形用樹脂の開発動向

摘要

FRP分野において市場の流れに沿った環境負荷低減への取り組みが必要であり，オープンモールド法に対しては，低スチレン型，非スチレン型樹脂等の環境対応型樹脂の開発が進められているが，成形法からの取り組みとして，クローズド成形法は重要な位置づけになると考えられる。 これに伴い，樹脂面からも各成形法に応じた製品化がなされているが，今後，ハイサイクル化等の成形サイドからの改良検討の他，高強度化，寸法安定性等の成形品の付加価値を高める樹脂開発設計，また成形品からの有害物質が放散しないVOC対策樹脂の開発も取り組むべき課題であると考える。