識別情報を用いた設備DB登録方法

摘要

従来，設備DBに，設備名や設備間の関係などの設備情報を登録するために，設備工事が実施された後で，作業現場でない事業所にて，設備工事の形態に合わせて必要設備などを人手で把握し投入している．これは，設備DBに設備情報を投入する作業に時間がかかることに起因する．屋外の設備工事の作業現場と設備DBへの設備情報を投入する場所が異なることにより，実際の設備の情報と設備DBに保持される設備情報に相違が生じる問題もある．そこで，屋外の設備工事をおこなう作業者が設備DBに設備情報を実際の設備に合わせて容易に投入できる方法を提案する．設備DBへの設備情報登録に関して，紙などの媒体に設備工事を表す図と対応する2次元バーコードなどの識別情報を載せて，設備登録に必要となる設備情報を間接的に読み取る方法である．この方法により，工事形態に関する詳細な情報を必要とせずに，適切に設備DBに設備情報の登録を行うことができる．また，この方法を，携帯電話を用いて，プロトタイプとして実装し，機能性の検証及びシステム構成に対する考察を行う．