方形導波管共振器型帯域通過フィルタの粒子群最適化を用いた設計

摘要

方形導波管中に誘導性窓や金属ポストを配置することにより構成された空洞共振器は，電力損失が少なく耐電力性が高いといった特徴からマイクロ波·ミリ波帯における導波管フィルタとしてよく用いられている．この空洞共振器の構造定数を適切に設計することで帯域通過フィルタや帯域阻止フィルタとして動作させることができるが，従来の集中定数回路に基づく設計法では適用範囲が限られてしまう恐れがある．本研究では，設計要素の膨大な数の組合せから最適解又は準最適解を探索する粒子群最適化を用いて設計を行うことで従来法と比べ広範囲な探索を可能とする設計法について提案する．