ジグソーパズルの模様を用いた情報秘匿の方法－アンドロイド端末への実装

摘要

ジグソーパズルの模様を用いた情報秘匿方法を提案する。秘匿方法はパズルの凹凸が向いている向きで“0”か“1”の1bitの情報を持たせる。秘匿情報の判定はピースの辺の中点を基準として両側の領域内に存在する黒画素数を比べ、どちら側の画素が多いかで凹凸の向きを調べて判定を行う。模様が黄色の場合でも提案する方法を使用できる。模様が黄色のときは印刷された模様を撮影した画像に、ばらっきのある様々な色（R，G，B）が存在してしまう。その複数の色をk-means法を用いて模様と文字や背景の色のグループに分ける。そして、模様を黒色に模様以外は白色に変換した後に復号を行う。模様の復号プログラムをAndroid端末に実装をした。Android端末のカメラで撮影するときには画像内の模様に歪みが生じるため射影変換を利用して歪みを取り除く。検証実験によりカメラとスキャナーの誤り率はカメラの方が高くなることが分かった。