電装品

摘要

自動車に求められる環境，資源，安全，利便·快適などの要件はますます厳しくなってきている．また，これらの要件を満足させるために，電装品においてもエレクトロニクスを核とした先進技術開発が活発になっている．環境，資源の分野では，始動系，充電系の電装品のような機能部品においてもシステム化による燃費向上や排出ガス低減への対応がなされたり，ハイブリッド車や電気自動車用の新しいタイプの電装品が登場してきている．安全の分野では，レーダやカメラを使った走行支援システムなどの予防安全システムの商品化が進み，さらに歩行者保護の開発や路車協調制御による高度なシステム開発が始まっている．利便·快適の分野では，カーナビゲーションシステムの普及により高機能化と同時に使い勝手の良さや安全性向上など多面的な視点での開発が進んでいる．また，地上デジタルテレビにみられるようなデジタル化が促進され，これらの情報系機器の進化はさらに制御系機器との連携や家庭用機器などとのシームレスな連携が模索されている．