勢いづく10GBASE-TPHYの開発

摘要

ソラフレア（Solarflare Communications）は、ケーブルベンダ、コムスコープ（CommScope,Inc）と10GBASE-T製品のデモンストレーションを行った。このデモンストレーションは、6月にラスベガスで開催されたHPテクノロジーフォーラムEXPOで行われた。ソラフレアは、このデモとほぼ同時期に増資を発表しており、Oak Investment Partners、Foundation Capital,Accel Partners,Amadeus Capital Partnersなどが2600万ドルを投資している。ソラフレアは、IPOも予定しているとされており、VCの注目する1社となっている。また、10GBASE-T PHYを開発しているテラネテイクスは、第2世代PHYとしてデュアルポートの製品を発表した。これによって、10GbEをGbE並のポート密度で実装したスイッチの開発が可能になる。この他、成熟した90nmCMOSプロセスでモノリシックデザイン10GBASE-T PHYを製品化しているAquantiaは、5.5Wの低消費電力を実現したと発表している。各社とも、低消費電力化、サイズの縮小よって、データセンタ顧客の要求に応えようと開発に鎬を削っている。調査会社CIRによると、2008年に10GbEのわずか2を占めるに過ぎない銅線ソリューション（CX4）は、10GBASE-T技術によって激増し、銅線ソリューションは2013年には10GbEの45を占めると予想されている。