自動車用アフターマーケット材の紹介

摘要

毎年華やかに開催される各社の新車発表会や，自動車ショーでは，発表される車のデザインの新規性や先端技術の採用に多くの消費者，マスコミの関心が集まり報道されて，自動車業界は華やかなイメージを持っている．一方消費者が新車購入後，多年にわたり関係を持つ整備，補修業界のイメージは，残念ながら必ずしも高くない．しかし，年々洪水のように車に適用される，新素材，新パーツを飲み込み対応するアフターマーケット（自動車補修業界）の能力，適応力には目立たないが非常に優れたものがある．自補修業界に，私ども事業部が現在提供する製品は，部品，塗料を除く，いわゆる副資材製品で，その製品群は研磨材，マスキング材，接着剤など多岐にわたり約4000 品種にのぼる．業界に米国スリーエムから提供された最初の製品は塗布研磨材（サンドペーパー）で，約90年前，マスキングテープは約70年前にさかのぼり，これら製品は米国スリーエムの発展歴史とも深く重なっている．この経緯はいくつかの書物にも記述されているが，今回はこれら製品群の中から，「色とクルマ」特集に最も関係の深いコンパウンド製品について紹介したい．