原子力発電開発を加速，2020年までに毎年100万kW級2基ずつ新設の勢い

摘要

中国の電気事業規模は発電設備容量3億8,450万kW（2003年末），発電電力量1兆9,080億kWh（2003年）で日本の約1.5倍，米国に次いで世界第2位の規模となっている。 2000年以降，10％に迫る高度経済成長を背景に，電力需要は平均12％もの急激な伸びを示している。 また，高温，渇水等の天候影響も加わり，中国の約3/4の地域で電力不足の事態となり，工場等を中心に電力供給制限が行われ，年々その深刻さの度合いを増している。 この対応として，毎年約4,000万kWもの電源開発や送電網整備等の供給力の増強を図っているところである。