ビーズミルを用いた粉砕·分散技術

摘要

インキ·塗料の製造において，顔料の分散工程は重要な工程であり，二次粒子（凝集体）の状態である顔料を一次粒子まで分散することで，顔料のもつ特性を発揮させることができる。 顔料粒子径は透明性，光沢，着色力などに影響し，とくに光沢や透明性は微細化により向上する。 この分散工程に使用される分散機は，顔料のぬれの促進や解砕を行う。 製品の要求品質や粘度などによりさまざまな種類があり，分散機の選定が製品の品質や生産効率に影響する。 分散機には，ロールミルやボールミル，ビーズミルなどがあるが，選定には製品の粘度や生産量などを考慮する必要がある。 最近のビーズミルは，低粘度から高粘度，高濃度の処理が可能であり，ビーズミルの適用範囲が拡大している。