依頼講演5GHz帯Massive MIMOに適したアンテナ配置に関する検討

摘要

近年，第5世代移動通信（5G)の実現に向けて検討が盛んに行われており，特に，基地局に非常に多くのアンテナを設置したMassive MIMOが非常に注目を集めている.本報告では5GHz帯を用い，屋外実環境において伝搬実験を行い，水平配置および正方形型のMassive MIMOアンテナのCSIを取得した.取得したCSIのうちアンテナの配列方法を変化させたチャネル行列を抽出し，ブロック対角化法を適用することで達成可能なビットレー卜を計算した.計算の結果より，ユーザ数が少ないときは素子配列よって，ビットレートに大きな影響を及ぼさないものの，ユーザ数が増加するにつれ，正方配列の基地局アンテナよりも水平方向に多くのアンテナを配列させることによって，ビットレートが改善できることを明らかにした.